(1)燃焼室
FA-60T,90TS(バスタブタイプ)は除く全機種)
  • 半球燃焼室を基本としたクロスフロー方式の採用により、バルブ径が大型になり容積効率が良くなります。
  • 半球燃焼室の改良によりスクウィッシュ効果が向上し、燃焼効率が良く、センターから若干偏心したプラグに混合気が集まる様に設計されています。
(2)デザイン
  • 半球燃焼室の採用により、左右のロッカーアームカバーが独立し、カムギアを前部に配置した事により、実機星型エンジンを彷彿させる形状になり、見ただけでSAITOエンジンと分かるデザインになっています。

   

弊社所蔵 PRATT&WHITNEY 二重星型18気筒エンジン(左)と、当社エンジンシリンダ(右)

(3)シリンダー・ヘッド一体方式
  • 一体方式は実機航空エンジンにも採用されている信頼度の高い方式です。
  • ヘッド分離式模型エンジンの場合は、ヘッドを締め付けた時に起こる変形が問題ですが、一体式の場合はその問題が有りません。
  • ヘッド分離式は吸・排ポートの大きさ、位置が制限されますが、一体式の場合は効率良く設計できます。
  • 一体式はシリンダーヘッドの熱伝導が良く放散性が向上するので、冷却性が良く熱変形が小さくなります。
  • AAC方式(Aluminum piston – Aluminum cylinder – hard Chrome plating)の一体式の場合は、シリンダ全体をアルミダイカストにより製作出来、内部に直にハードクロームメッキ処理を施します。ライナーを必要としない分、軽量になり、冷却効率も向上します。*FA-45S,50,60T,100TのみABC方式、その他はAAC方式
     
(4)排気音
  • 燃焼室の形状と、独自設計・製作のマフラーから生まれるエンジンサウンド。4サイクルならではの、柔らかく、かつ躍動感ある排気音は、”実機らしさ”を追求する多くのモデラーに愛されています。